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2024.12.09 

椎野 陽介

オフライン広告の未来 ~リテールメディアとAI活用の可能性と課題~
こんにちは。売れるネット広告社のメディア部 主任メディアバイヤーの椎野です。

メディア部という部署では、様々な広告枠を持たれている媒体様とお話しすることが多いのですが、その中で最近の広告業界では、AIの加速とデータ活用の進展に伴い、大きなパラダイムシフトが起きているなと思うことが少なからずあります。
特に、AIの発展によりターゲティング広告の精度向上が顕著で、AIのビッグデータを活用した個別最適化が一般化していまして、未来でこの人こんなの購入しますよ!みたいな予測の正確性が向上しているイメージですね。

一方で、プライバシー保護規制(例:GDPRやCCPA)が強化され、クッキー廃止の動きも影響を与えています。
日本の改正個人情報保護法など関しては、もう何年も言われていることですが。。
これにより、ファーストパーティデータ(自社保有データ)の活用が重要視されるようになりましたね。

また、昨今リテールメディアの台頭により、小売業者が広告市場で存在感を高めています。
オフライン広告では、IoTやデジタルサイネージを活用した広告効果の可視化が進んでいます。
このように、広告は「マスから個へ」「オンラインとオフラインの統合」へと急速にシフトしており、企業は迅速な適応が求められています。
そんな中で元々オフラインメディア出身の私としては、オフライン広告の未来はどうなるんだろう。。と考えることが増えてきました。

紙にしかない魅力など、今後の流れの中でどうなっていくのか。
想像の範疇に過ぎませんが、今感じているものをつらつらと書かせていただきます。
現在のオフライン広告の現状と重要性
オフライン広告は、デジタル広告の急速な台頭により、一部でその効果が疑問視されることもあります。
実際私がオフライン広告で営業・編集をしていた時は、費用対効果などで広告主から怒られ、頭を悩ませる日は少なくありませんでした。

しかし、オフライン広告は依然として特定のターゲット層にリーチする上で重要な役割を果たしています。
テレビCMや新聞広告、看板、ポスター、店舗内広告、さらにはダイレクトメールやチラシなど、多様な形式のオフライン広告は、デジタル広告では届きにくい層へのアプローチが可能です。

特に、高齢者などデジタルデバイスに不慣れな層に対して、紙媒体やテレビといったオフラインのチャネルは今でも高い信頼性を持っていると思います。
また、店舗やイベント会場などのリアルな空間における広告は、直接的な体験やブランドとの接触機会を提供する点で、デジタル広告にはない強みがあります。

例えば、観光時に目にする地酒とか特産品が、どこかのSEOサイトで見るより魅力的に見えるのは直接的な体験と紐づくからですね。
私もよく地酒買ってニコニコしています。

さらに、オフライン広告は地域密着型のプロモーションにも優れています。
地元のイベントや地域限定のセール情報を伝える看板やポスター、フリーペーパーなどは、特定エリアでの認知度向上に寄与します。
このような「ローカル性」を活かした戦略は、地域コミュニティとの関係性構築にも繋がります。

オムニチャネル化が進む中で、オンライン広告とオフライン広告を効果的に組み合わせる手法も増えています。
今の広告業界を、総合格闘技に例える人が多い印象ですが、私の周りでもオフライン広告やインフルエンサー施策などで認知を拡大し、モール広告などでしっかりと購入してもらえるように受け皿を作る。というような連携をしている企業様が増えてきています。
このように、オフライン広告はデジタル広告の補完的な役割を超え、購買意欲を高める重要な手段として再評価されているのかな。と考えています。

一方で、AIやIoT技術の進化により、オフライン広告の効果を測定・最適化する技術も進んでいます。
これにより、オフライン広告のROI(投資対効果)が改善し、より戦略的な活用が期待されています。

従来の「広く知らせる」だけの広告だけでなく、ターゲットを絞り込んだ「個別最適化」の動きが進む中、オフライン広告はその重要性を再び高めているのかもしれません。
リテールメディアとAIの融合
現在、オフラインメディアの活用方法として注目されているのが「リテールメディア」と「AI」の活用です。
リテールメディア・・・?と思われる方も多いかと思いますが、リテールメディアとは、小売事業者様が外部向けに提供する広告媒体のことを指します。
具体的には、小売事業者様が運営しているECサイトやアプリ、店舗内のサイネージなどです。
みなさん、こういった枠はあまり取り扱いがない分野かと思いますが、私は、このリテールメディアが広告手法を次のステージへと引き上げる可能性を秘めていると考えています。

というのも先ほど記述させていただきましたが、昨今AIによるターゲティングの進化が著しく発展しています。
・購買データや位置情報を活用した個別最適化広告。
・リアルタイムでの広告効果測定と最適化。
・生成AIによるクリエイティブの自動最適化

このように、ビッグデータと組み合わせることで様々なアプローチができるようになったAI活用は、広告効果を更に最大化に導いてくれると思いませんか。

そのうちコンビニで歩いていたら店舗内カメラによって顧客の行動分析されていつの間にか買いたいものを誘導されている未来。とかが来るのかもしれませんね。
ワクワクしますし、怖いですね。毎日カレー食べてる自分を想像しています。

とはいえ、課題も多く存在します。

・データプライバシーの問題
┗消費者データの利用がプライバシー問題を引き起こす可能性。
・オフライン広告効果の可視化
┗まだまだデジタル広告と比べ、効果測定が難しい。
・コスト面の課題
┗AI導入やデータ統合には初期投資が必要。

このような事が挙げられますね。
ただ、もっと課題は細分化されていくのでこれからどうやって乗り越えていくのか思考していきたいですね!
今回、オフライン広告の未来を見据え、リテールメディアとAIの可能性を探る!進化する広告業界の現状と課題。について書いてみました。

今後、広告業界はオンラインとオフラインを統合した新しい広告モデルの構築が求められるでしょう。

当社としても、リテールメディアやAIを活用した先進的なオフライン広告の運用に注力し、クライアントにとって最大の効果をもたらすサービスを提供していきます。
オフライン広告は「過去の手法」ではなく、「未来の手法」へと進化しています。

当社はこれまで、ダイレクトレスポンス分野において、チラシのA/BテストからウェブのA/Bテストへとノウハウを応用し、常に新しい広告手法を模索してきました。
これからも革新的な広告戦略を追求し続けます。

ぜひ、これからの売れるネット広告社の動向にもご注目ください!
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