- ノウハウ
2014.07.16
福本 朋哉
のけぞり寝の技法について(福本朋哉)
『売れるネット広告社』の福本です。
私は若い頃テレビのADをやっていたのですが、
最近、その当時の「師匠」の仕事の仕方を思い出すことがよくあります。
当時の師匠の年齢を越したこともあり、
またふとした瞬間に、同じような仕事の仕方をしていることに気付き、
ぎくっとすることもあり、思い出すのです。
例えば、師匠は本当にいつ寝ているか分からないような方でしたが、
実際いつ寝ているかというと、編集室で椅子に座って寝ていらっしゃいました。
テレビの制作現場は(イメージ通りだと思いますが)なかなかに苛酷で、
徹夜になることもしばしば。
当時、本番の放送波に乗せる用の映像素材はデータ容量も大きく、
編集機材も高価なため、本番用の本編集の部屋は数が少なく、
決められた時間でしか作業ができませんでした。
本編集の部屋には専属の編集オペレーターさんがいて、本編集の作業は、
ディレクターがカットの指示を出す ⇒ オペレーターさんが数分かけて編集する
⇒ チェックする ⇒ また指示する
という流れなのですが、徹夜続きの師匠は指示を出した後、オペレーターさんが編集している間だけ寝ていました。
そして、不思議なことに自然とカットをつなぎ終わったタイミングで目を覚まし、次の指示をするのです。
まだ見習いのADだった私は、いつナンドキ
師匠の眠りが深すぎて目を覚まさない瞬間があっても、
編集時間を無駄にすることなく即座に代わりに指示を出せるよう、
“先回りして考える癖”がついたものです。
もっとも、編集室の椅子といってもディレクターチェアですので、
普通の肘掛椅子です。
そこに、座ったままのけぞっただけの形で寝るのです。
椅子で寝るということ自体が至難の業なのに、
なぜピンポイントで目を覚ますことができるのか、
私にはずっと謎でした。
10数年の月日が流れ、気付けば私も、椅子で眠れるようになりました。
若い頃は椅子を並べて横にならなければ寝れませんでしたが、
最近では、師匠よろしく、のけぞり寝ができるようになりました。
いやいや、帰って寝ろよ!と言われそうです。
自分でもそう思います!!!!
ですが、自分でのけぞり寝をし始めてみて分かったことがあります。
のけぞり寝をしながらまず考えることは、逆説的ですが
「はやく家に帰りたい!」
だったのです。
一時、目を閉じて休もうとする。
その時に真っ先に思うのです。
帰ってしまうべきか。それとももう少し頑張るべきか。
いや、その前に、頑張れるのか?
明日でいいんじゃねーの?
でもあと1時間集中すればいい案がでるかも?
そういった逡巡をしながら、気付くと寝ている。
それがのけぞり寝の真髄です。
そして数分か10分後くらいに目を覚ます。
すると、だいたい少し身体が軽くなっているのです。
数分であっても眠ると頭が冴えると言いますが、割とその通りです。
過度の残業や徹夜はよくありませんが、
ポイントポイント、どうしても時間をかける必要があるのが我々の仕事です。
だからこそ、本当はしっかりとメリハリをつけて
リフレッシュできる時間をつくるのも、また仕事の一部です。
我々の使命は“クライアントの成果を改善する”こと。
徹夜すること自体に価値はありません。
どうしてもその日のうちにやるべきことがある場合以外、
早く帰りたいと思いながら焦ってやるのが正解とは私には思えません。
一時目を閉じてみて、自分の身体に聞いてみるのです。
私「もうちょっと頑張れるかい?」
身体「そうだね、お前さんはこの仕事を今日やってしまいたいんだろう?じゃあ付き合うよ。」
私「すまんね。休日はたっぷり寝かせてやるから。」
身体「いいとも。その代わりこの仕事がうまく行って、ボーナスがタップリ出たらバカンスに行くぞ!
それと、今から5分だけ寝かせてくれ。」
みたいな妄想が捗るわけです。
もちろん、「無理!」と言われる時もありますので、その時は素直に帰ります。
※もちろん、こういう働き方を推奨する意図ではありませんw
売れるネット広告社
SaaS開発部 部長
チーフディレクター
福本朋哉
私は若い頃テレビのADをやっていたのですが、
最近、その当時の「師匠」の仕事の仕方を思い出すことがよくあります。
当時の師匠の年齢を越したこともあり、
またふとした瞬間に、同じような仕事の仕方をしていることに気付き、
ぎくっとすることもあり、思い出すのです。
例えば、師匠は本当にいつ寝ているか分からないような方でしたが、
実際いつ寝ているかというと、編集室で椅子に座って寝ていらっしゃいました。
テレビの制作現場は(イメージ通りだと思いますが)なかなかに苛酷で、
徹夜になることもしばしば。
当時、本番の放送波に乗せる用の映像素材はデータ容量も大きく、
編集機材も高価なため、本番用の本編集の部屋は数が少なく、
決められた時間でしか作業ができませんでした。
本編集の部屋には専属の編集オペレーターさんがいて、本編集の作業は、
ディレクターがカットの指示を出す ⇒ オペレーターさんが数分かけて編集する
⇒ チェックする ⇒ また指示する
という流れなのですが、徹夜続きの師匠は指示を出した後、オペレーターさんが編集している間だけ寝ていました。
そして、不思議なことに自然とカットをつなぎ終わったタイミングで目を覚まし、次の指示をするのです。
まだ見習いのADだった私は、いつナンドキ
師匠の眠りが深すぎて目を覚まさない瞬間があっても、
編集時間を無駄にすることなく即座に代わりに指示を出せるよう、
“先回りして考える癖”がついたものです。
もっとも、編集室の椅子といってもディレクターチェアですので、
普通の肘掛椅子です。
そこに、座ったままのけぞっただけの形で寝るのです。
椅子で寝るということ自体が至難の業なのに、
なぜピンポイントで目を覚ますことができるのか、
私にはずっと謎でした。
10数年の月日が流れ、気付けば私も、椅子で眠れるようになりました。
若い頃は椅子を並べて横にならなければ寝れませんでしたが、
最近では、師匠よろしく、のけぞり寝ができるようになりました。
いやいや、帰って寝ろよ!と言われそうです。
自分でもそう思います!!!!
ですが、自分でのけぞり寝をし始めてみて分かったことがあります。
のけぞり寝をしながらまず考えることは、逆説的ですが
「はやく家に帰りたい!」
だったのです。
一時、目を閉じて休もうとする。
その時に真っ先に思うのです。
帰ってしまうべきか。それとももう少し頑張るべきか。
いや、その前に、頑張れるのか?
明日でいいんじゃねーの?
でもあと1時間集中すればいい案がでるかも?
そういった逡巡をしながら、気付くと寝ている。
それがのけぞり寝の真髄です。
そして数分か10分後くらいに目を覚ます。
すると、だいたい少し身体が軽くなっているのです。
数分であっても眠ると頭が冴えると言いますが、割とその通りです。
過度の残業や徹夜はよくありませんが、
ポイントポイント、どうしても時間をかける必要があるのが我々の仕事です。
だからこそ、本当はしっかりとメリハリをつけて
リフレッシュできる時間をつくるのも、また仕事の一部です。
我々の使命は“クライアントの成果を改善する”こと。
徹夜すること自体に価値はありません。
どうしてもその日のうちにやるべきことがある場合以外、
早く帰りたいと思いながら焦ってやるのが正解とは私には思えません。
一時目を閉じてみて、自分の身体に聞いてみるのです。
私「もうちょっと頑張れるかい?」
身体「そうだね、お前さんはこの仕事を今日やってしまいたいんだろう?じゃあ付き合うよ。」
私「すまんね。休日はたっぷり寝かせてやるから。」
身体「いいとも。その代わりこの仕事がうまく行って、ボーナスがタップリ出たらバカンスに行くぞ!
それと、今から5分だけ寝かせてくれ。」
みたいな妄想が捗るわけです。
もちろん、「無理!」と言われる時もありますので、その時は素直に帰ります。
※もちろん、こういう働き方を推奨する意図ではありませんw
売れるネット広告社
SaaS開発部 部長
チーフディレクター
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